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「火花」読みました。i book初体験。 [本]

又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」を読みました。

話題作や賞をとった作品には、いつもなかなか手を伸ばさないんだけど、

i bookを使ってみようかな、という気になって…。

で、サッと目に入ったのがこの作品だったんです。



この小説のジャンルはなんだろう、青春小説ってことになるのかな。

若手漫才師と先輩芸人との日々を綴った小説。

ストーリーとしての展開はあまりなく、漫才とはなにかをテーマに、

主人公二人の理屈っぽい議論が延々と繰り広げられる小説です。

賛否両論あるみたいですが、個人的には好きな小説です。

芸人さんには、これぐらいのこだわりを持ってほしいなあ、と思います。

タイトルの火花というのは、二人の議論の火花からきてるのかな。

漫才の火花、そして花火のシーンがよく出て来るので、

それもからめているのかもしれませんね。



で、i book。はじめて、タブレットで本を読んだんですが、

最初はすごく違和感ありました。なんというか、集中できないというか

本の中に入れないんですよね。でも、しばらくがまんすると慣れました。

この調子で読んで行こうかと…。

目にはどうなんだろう。やっぱり本よりはよくないのかな?





火花

火花

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/11
  • メディア: 単行本



火花 (文春e-book)

火花 (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/15
  • メディア: Kindle版



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乾くるみ「イニシエーション・ラブ」。 [本]

百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」もそうだったけど、
これも、本屋さんで見かけた本。内容のことも作家さんのことも
何も知らずに、帯に書かれていたコピーに、キャッチされて
買ってしまいました。コピーを書くのが仕事だけど、
コピーにつられやすい人間だなあ、とつくづく思います。
で、その帯には「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説など
そうそうあるもんじゃない」と書かれていました。
小説って、二回も読みませんよね。私の場合、読んでみようかなと
思ったことはあるけど、二回読んだ小説はない。それをするなら、
他の小説を、と思ってしまいます。
ものすごく挑戦的なコピーだなあ。
よ〜し、もう一回読みたくさせてもらおうやないかい、
な〜んて感じで買ったんですけど。

読みはじめてみると、中身はほのぼのとした恋愛小説。
昔の表現でいうと胸がキュンとするようなストーリーですね。
キライなジャンルではないし、主人公にも好感が持てる。
とても読みやすい小説だなあ、と感じました。
で、あっという間に最終章へたどりついたんですが、
読後の感想は、
!!!???って感じでしょうか。
正直、どういうことか、よくわからなかったんです。
その後、解説でヒントみたいなものが列挙されていて、
それを読んで、あ〜そういうことか、とちょっと納得。
でも、なんか気持ち悪いなあと思って、
ネットで、検索すると、この小説の謎を解説しているブログが
あって、それを読んですべてがわかりました。

この小説を理解できなかった人は、もう一度読んで
理解しようとするでしょうし、
理解できた人は、また新たな視点で
別の小説として楽しめるでしょうし、
いずれにしろ、二度読みたくなるってわけですね。
ミステリー小説と書かれていますが、
仕掛け満載の恋愛(青春)小説って印象です。

まいりましたw
もう一度、読みたくなりましたし、
絶対に読みますw




イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

  • 作者: 乾 くるみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫



イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

  • 作者: 乾 くるみ
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本



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嵐山光三郎「口笛の歌が聴こえる」父が残してくれた本(その11)。 [本]

亡き父の書斎で見つけた文庫本。まっさらという感じで、
読んだという形跡がない。新しい本ではないので、
買ったまま読むのを忘れてたのかもしれませんね。
というわけで、代わりに読んであげましたw

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嵐山光三郎さんの名前は知ってましたが、読むのははじめて。
「口笛の歌が聴こえる」というタイトルを見て
なんとなくエッセイかなと思ったんですが、中身は長編小説。
自伝に近いものだということです。
舞台は1960年代。といえば、オリンピック、東大紛争、三億円事件。
学生をはじめ、若者たちがものすごく熱かった時代ですね。
小説としては、ストーリーの起伏があまりなく、
日記を読んでるような感じなんですが、
時代の空気というか、エネルギーみたいなものは
ひしひしと伝わってきました。
その時代のこと、よく知ってるわけではないのですが、
その場にいるような雰囲気になったりして。
嵐山さんの筆力なんでしょうか。
すごいなあ、なんて。その生き方もですがw

すごいといえば、この小説に実名で出て来る登場人物の顔ぶれ。
唐十郎、麿赤児、寺山修二、三島由紀夫、横尾忠則、篠山紀信、
南伸坊、檀一雄、赤塚不二夫、深沢七郎、安西水丸などなど、
まさに、オールスターキャスト。



口笛の歌が聴こえる (新風舎文庫)

口笛の歌が聴こえる (新風舎文庫)

  • 作者: 嵐山 光三郎
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫



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百田尚樹「永遠の0(ゼロ)」 [本]

ぶらっと入った本屋で見かけた、
一冊の文庫本「永遠の0(ゼロ)」。
タイトルの意味も、内容も、作家さんのことも、
まったく知らなかったんですが、
「児玉清氏絶賛!!」「2009年最高に面白い本大賞」
「僕は号泣するのを懸命に歯を食いしばってこらえた。」
帯に書かれたそんな言葉にひかれて手に取り、
そのまま買ってしまいました。

タイトルのゼロとは、
零戦のゼロでした。
お国のためにと死んでいくことがあたりまえ、と
されていた時代に、愛する家族のために
生きることに最後の最後までこだわった、
凄腕パイロットの物語です。

読後の感想は、う〜ん…
軽い衝撃。
感動というより、怒り。
なんというか、怒りを感じながら読んでました。
それは、政府や報道機関に対する怒り。
昨年の震災以降の今の日本に非常に似ているような気がして。

ノンフィクションではなく、小説。
でも、最後にズラリと記載された参考文献を見ると、
ここには、あの頃の真実に近いものが
書かれてるんでしょうね。

「特攻隊に志願せず」と書いた男たちは、本当に立派だった。
そんな一文が印象的な小説でした。



永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



永遠の0 (ゼロ)

永遠の0 (ゼロ)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2006/08/24
  • メディア: 単行本



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小杉健治「検察者」。父が残してくれた本(その10)。 [本]

法廷を舞台とした、小杉健治さんのミステリー小説です。
前に読んだ2冊(「絆」「父と子の旅路」)が、すごくおもしろかったので、
かなり期待してたんですけど、う〜ん……ちょっぴり肩すかし。
結果として、「ああおもしろかった」、で終わって、満足したんですけど、
読むのに、ほんのすこし苦労しました。
つながりのなさそうな二つの事件が同時進行していくという小説なので、
毎日少しずつ、という読み方では、ストーリーを追いにくいんですよね。
そのパターンで、460Pというボリュームも、少々きつかった。

でも、それはあくまでも前に読んだ2冊とくらべての話で、
ミステリー小説というジャンルの中では、
秀作に入るんじゃないでしょうか。
ふたつの事件が最後の最後にピタッと結ばれますが、その展開が見事でした。

自分の命より大切なものとは?
小杉さんの小説には、いつもそういう大きなテーマが
かくされているような気がします。





検察者 (集英社文庫)

検察者 (集英社文庫)

  • 作者: 小杉 健治
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/04/16
  • メディア: 文庫






タグ:小杉健治
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奥田英朗「家日和」。 [本]

作家さんって、広告畑出身の人が多いな、
と書いた時(過去記事)、マイミクさんに、この人もそうですよ、
と教えられました。奥田英朗さん、元プランナー、コピーライターだそうです。

「家日和」。なかなかいいタイトルですよね。
家族小説、というよりは、夫婦をテーマにした小説と
いった方が近いかもしれません。
結婚後何年か経って、生活がマンネリになってきた頃、
夫婦間におこる、ちょっとした変化や出来事を描いた短編小説。
すべて「家」が舞台になっています。
登場人物は、ネットオークションにはまる妻、
失業して主夫となる営業マン、勘をたよりに次々と
職を変える夫などなど。まさに、現代の夫婦。
独身よりも、既婚者の方が楽しめる小説かもしれません。

・サニーデイ ・ここが青山 ・家においでよ
・グレープフルーツ・モンスター ・夫とカーテン
・妻と玄米御飯、という6つのストーリー。
個人的には、「家においでよ」が好きです。
これは、理由もなく別居する夫婦の物語。
妻が出ていき、束縛から解放された夫が
オーディオセットやテレビなど、自分の欲しかったものを
どんどん購入して、家を自分の城に変えていくというストーリー。
結婚すると男は、自由な時間も自分の空間も
なくなってしまうわけで、この小説のような願望、
みんな持ってるんじゃないでしょうか。

とてもおもしろい短編小説集です。





家日和 (集英社文庫)

家日和 (集英社文庫)

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 文庫







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父が残してくれた本(その9)藤田宜永「流砂」 [本]

作家さんの名前は知っていたが、小説を読むのははじめてだ。
元々は、ハードボイルドやミステリー小説を得意としていた方の
ようだが、ある時期から、恋愛小説を執筆するようになったらしい。
直木賞を受賞した「愛の領分」も恋愛小説、この「流砂」もそう。

主人公は、新聞記者・塩野と、旅館の女将の妹・志津子。
能登の旅館を舞台に繰り広げられる中年男女の不倫の恋の物語だ。
男が描く不倫の恋といえば、渡辺淳一さんのドロドロとした
ストーリーが思い浮かぶが、「流砂」は、そういう
小説ではない。浮気が発覚したり、結婚を迫ったり、妻と愛人が
出会うというような展開もなく、重さを感じない小説だった。

「流砂」は、劇的なストーリー展開もなく、
二人の恋模様だけが延々と続く、まさに淡々とした恋愛小説。
ページ数は、424ということで、そこそこの長編だが、
中だるみを感じなかった。最近読んだ小説の中では、
いちばんすんなりと読めたように思う。
作家さんとの相性みたいなものなのかな。

ただ、この小説の主人公は、好きになれなかった。
どうしようもなくズルい男。
イヤなヤツだな、と思いながら読んでたw
男目線というか、男に都合のいいストーリーだと
感じたのだが、女性は、どう感じるのか、
聞いてみたいと思った。

「こういう男はダメだろう」と、
父にも感想を聞きたかったw





流砂 (講談社文庫)

流砂 (講談社文庫)

  • 作者: 藤田 宜永
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/03/15
  • メディア: 文庫






タグ: 藤田宜永
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森 絵都「いつかパラソルの下で」。 [本]

児童文学の世界で活躍してきた森絵都さんが、はじめて大人をターゲットに
して書いた長編小説。
厳格な父に反抗し、絶縁状態の主人公「野々」と、
同じく家を飛び出したままの兄。そしてそれとは逆に、
父のいいつけを守り実家で暮らしてきた従順な妹。
そんな3兄弟が父の死をきっかけに再会。
父の秘密を知ることになり、自分たちに流れる「血」を
探ろうと父の故郷へと旅立つという物語。

父と子をテーマにした小説なのだが、描き方が
娘からの視点。息子だと違う感じ方をするんだろうなと思った。
兄が出てくるんだけど、存在感が乏しく、
なんか女っぽく感じたw

森さんは、シナリオライターだったそうで、
文の歯切れがよく、とても読みやすい。
ひとつひとつのセリフも、よく練られているように感じた。
ただ、個人的には、ストーリーとして、
ちょっと物足りないかなあ。





いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: 文庫






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萩原浩「神様からひと言」。 [本]

いつ買ったのか記憶にないのだが、事務所を掃除していたら、
ひょこっと現れた文庫本。裏表紙のあらすじをみると、
「大手広告代理店を辞め、珠川食品に再就職した佐倉〜」と書いてある。
この広告という文字が目にとまって購入したのだと思う。

その広告の話が出てくるのかな、
と思いながら読み始めたのだが、いきなり販売促進課の
ネーミングのプレゼンの話。物語には、
スーッと入り込むことができた。
それは良かったのだが、
なかなか前へ進むことができない。
なんとなく読みづらいのだ。
この作家さんの小説を読むのは
はじめてだったが、文章は軽めで、独特の比喩表現を使う人。
セリフに続く心の声や情景描写がやたらと長かったりする。

「あ、そ。僕は聞いてないよ」。
喧嘩を売っているのか? ムカついたが、黙ってまたビール瓶を末松の
コップに傾けた。昔の涼平なら、この時点でビール瓶のネックの方を
握っていただろうが、社会人になって5年。サラリーマンには絶望的に
向かないと言われてきた涼平にだってそのくらいの我慢はできるようになった。
大いなる進化。類人猿が直立歩行を覚え、石器を手にしたような。

と、いうように。
だから、時には、話がなかなか前に進まないときがある。
しかも、次の章や、ちょっとした区切りが
なかなかやってこないので、休憩できないし、疲れるのだ。
でも慣れてくると、なかなかおもしろい。
小説というより、エッセイのような文を書く人だなあ。
ブログでこういう文を書く人、たまにいる。

で、ストーリーとしては、広告業界の話ではなく、
リストラ要員になった社員のたまり場「お客様相談室」を
舞台に繰り広げられるサラリーマンのドラマ。
リアリティはあまりないが、クレーム処理の方法が
見事で、実際の現場で使えるのではないかと思った。
私は、サラリーマンとして働いていた期間が短かったし、
広告プロダクションや広告代理店というちょっと変わった環境に
いたので、サラリーマンの心情はよくわからないのだが、
「サラリーマンに元気をくれる物語」という帯のコピー通りの
小説なのかもしれない。

解説を見ると、この作家も、元コピーライター。
前にも書いたが(過去記事)、元広告マンの作家さんって、
ほんとに多いなあ。




神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言 (光文社文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/03/10
  • メディア: 文庫





タグ: 萩原浩
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父が残してくれた本(その8)池波正太郎「幕末新撰組」。 [本]

亡き父の書斎に入ると、池波正太郎さんの小説がたくさん出てきた。
テレビの時代劇が大好きだったから、読んでるんだろうな、
とは思っていたけど、やっぱりねえw
池波正太郎さんの名前はもちろん知っていたが、読んだことはない。
いい機会だからと、手にした小説が「幕末新撰組」。

幕末、特に新撰組の話は、小説や大河ドラマなんかで
知っていたので、正直、ストーリーを追う楽しみはなかったのだが、
でも、おもしろい小説だった。
新撰組といえば、ふつう、主人公は、
近藤や沖田、あるいは土方なのだが、この小説では永倉新八だ。
大筋は同じでも、主役が変われば、
視点が変わるわけで、外伝を聞いてるようなおもしろさがあった。

解説にも書かれていたが、読者をハッとさせるような
セリフが随所に散りばめられている。
「池波節」というのだそうだ。

「人を斬れというのではない。
 人を斬れるだけの力をそなえてこその剣術です。
 人を斬る、人に勝つことは、
 おのれを斬り、おのれに勝つことだ」

父も、その「池波節」のファンだったんだろうか。




幕末新選組<新装版> (文春文庫)

幕末新選組<新装版> (文春文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/01/10
  • メディア: 文庫








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